在宅ワークの広がりや健康意識の高まりから注目されている「昇降式デスク」。
座りっぱなしを避けるためのアイテムとして人気を集めていますが、一方で正直いらなかった、思ったより使わない・・・といった後悔の声もゼロではありません。
そこで本記事では、昇降デスクを購入してから後悔しがちな理由や、実際に向いていない人の特徴をリアルな声とともに紹介します。さらに、導入するメリットや後悔しないための選び方まで解説します。
昇降デスクを買ってから後悔したくない、という方は、ぜひチェックしてみてください。
昇降式デスクとは、高さを自由に調整できるデスクのことを指します。立ったままの姿勢でも座った姿勢でも作業できるのが特徴で、多くの企業やフリーランスの間で注目を集めています。
高さ調整ができることで、作業の内容や気分に合わせた使い分けが可能になり、より快適なワークスタイルを実現しやすくなります。
また、座りっぱなしの状態を防げるため、同じ姿勢で作業することによる体への負担を軽減できるとされています。
昇降デスクには大きく分けて「手動式」と「電動式」があります。
手動式はハンドルやレバーを使って高さを調整するタイプで、価格が比較的安く、構造もシンプルなものが多いです。ガスシリンダーのガス圧で高さ調整可能なものもあります。
一方の電動式はボタン操作でスムーズに昇降が可能で、操作が簡単なため、頻繁に高さを変えたい方に適しています。ただし、電動モーターを搭載しているぶん重量があり、価格も高めです。
スタンディングデスクは昇降デスクに似ていますが、あくまでも「立ち作業専用の固定デスク」であり昇降機能はありません。
対して昇降式デスクは高さの変更ができるため、「座る・立つ」を自由に切り替えることができます。
つまり、スタンディングデスクに比べて昇降式は柔軟な使い方が可能で、1台で複数の姿勢に対応できる点がメリットです。
健康リスクを軽減する目的で、多くの企業やフリーランスに導入されている昇降デスク。しかし、実際には「昇降デスクはいらない」「思ったより使わない」といった否定的な声も少なくありません。
ここでは、昇降デスクが不要だと感じる主な理由や考えられるデメリットについて見ていきましょう。
昇降デスクを購入しても、最初のうちは立って作業していたものの、次第に座り作業に戻ってしまったという人は少なくありません。
立ち作業を習慣化するには意識と継続が必要ですが、日常のなかではつい慣れている姿勢を選んでしまいがちです。特に長時間のPC作業が中心の人は、立ち姿勢よりも集中しやすいと感じ、座り姿勢ばかりになってしまう傾向があります。
結果的に「普通のデスク」としてしか使わず、昇降機能を持て余してしまうケースがあります。
昇降デスクは機能が充実していて構造がしっかりしているぶん、重量もあります。
そのため、一般的なデスクよりもサイズが大きくなりがちで、設置スペースに悩む人も。特にワンルームや作業スペースが限られている部屋では「圧迫感がある」「動線をふさいでしまった」といった不満につながることもあります。
特に電動式の昇降デスクは機能が充実している反面、モーター内蔵のため、故障や異音のトラブルが発生することがあります。アイテムによっては「昇降時の音がうるさい」「突然動かなくなった」などの口コミも見られます。
さらに故障時にはメーカー修理が必要となり、手間やコストがかかる場合もあります。静かな環境で作業したい方や機械トラブルに不安がある方にとっては、大きなデメリットとなり得ます。
昇降デスクは構造が複雑なため、組み立てに時間や労力がかかることがあります。中でも電動モデルはパーツが重いので、1人で組み立てるのが難しい場合もあるでしょう。
「説明書が分かりづらい」「設置後のコードがごちゃごちゃする」といった声が多く、特に個人の方が購入する場合は、使い始める前からハードルを感じることもあります。
昇降デスクは通常のデスクよりも価格帯が高く、電動式では5万円〜10万円以上するモデルも珍しくありません。そのため機能には満足していても、「使う頻度の割に高すぎた」と感じる人もいます。
結果として「この金額を他のガジェットやチェアに回せばよかった」と、コスパが合わず後悔につながるケースもあります。
電動昇降デスクユーザーあるある 電動昇降機能を使わない
— 桜つむぎ (@tsu_muuu_gi) March 13, 2025
そもそも昇降機能を活用する習慣がない人は、昇降デスクの良さを実感しづらいです。
「いつでも高さを変えられるから便利」と思っていても、実際にはほとんど高さを変えずに使い続けてしまい、結局普通のデスクとしてしか機能しないケースも。
立ち作業を取り入れる明確な目的がないと、せっかくの機能が宝の持ち腐れになる可能性があります。
最近買って後悔した物 不動の第一位は『電動昇降デスク』
まず高い物を買う必要性はなし 加えて電動である必要もないだけでなく 昇降もいらない 「作業効率UP」とか「眠気を避ける」とかガチで効果感じない 立っても作業効率は変わらないし、眠い時は眠いからね オシャレなだけだわアレは。 — チッタ (@chitta_000) March 29, 2025
立ち姿勢での作業がそもそも苦手という方も、昇降デスクの恩恵を受けにくいです。
「集中できない」「足が疲れる」「タイピングが安定しない」などの理由で、結局ずっと座って作業してしまうこともあるでしょう。
立ち作業に慣れていない方は、昇降デスクの導入は慎重に検討すべきです。
電動昇降デスクなのに色々配線されている結果、昇降させると面倒が多い感じになっている。
— MUKAI Satoru (@kuropon) June 18, 2023
たとえ便利な機能があっても、それを利用する手間を「面倒」と感じてしまう人には、昇降デスクは不向きかもしれません。
特に手動タイプでは毎回ハンドルを回す必要があり、ちょっとした高さ調整もストレスになることがあります。
また、電動タイプでもボタン操作や配線の取り回しが煩雑に感じられると、結局は固定状態でしか使わなくなってしまいます。
7.5畳の自室に幅1.8mの昇降デスクを入れたら生活スペースが圧迫されて、かなり途方に暮れている(先に測ったりはできない、病なので)。 pic.twitter.com/F8w1kAz8JJ
— yes_RBT (@yes_RBT) October 8, 2022
昇降デスクは構造上、フレームや脚部がしっかりしているため、ある程度の設置スペースが必要です。
狭い部屋やワンルームなど、作業スペースに余裕がない環境では、「圧迫感がある」「動線を妨げる」と感じやすく、後悔につながることもあります。
使用時にデスクが上下する範囲も考慮しなければならないため、事前の採寸は必須です。
昇降デスクめちゃくちゃおもい 部品一個一個が鉄アレイみたい 狭い部屋に箱運ぶのクソきつい https://t.co/qY1SDEA5TA pic.twitter.com/W3OPDQzFpe
— おマンションOL (@piyopiyoshukipi) December 30, 2024
部屋のレイアウトを頻繁に変えたい人にとっては、昇降デスクの重さがネックになるかもしれません。電動モデルは特に重量があり、気軽に動かすのは難しいです。
また大型の構造ゆえに、模様替えのたびに配線やアクセサリーの再設置が必要になり、手間に感じる人も少なくありません。
久々に昇降デスク動かしたら音がクソうるさい
— さかな (@2skn1111111) May 9, 2022
とくに電動式のモデルは、利用時のモーター音が気になる場合があります。音の大きさはモデルによって異なりますが、「夜間の使用を控えるようになった」「集中しているときに音が気になる」といった声も見られます。
図書館のような静けさを求める人や、家族が寝ている時間に作業したい人にとっては、思わぬストレスになるかもしれません。
デメリットや後悔の声がある一方で、昇降デスクは「使い方次第で大きなメリットを得られる」アイテムでもあります。
ここでは、導入を検討する価値がある理由を4つの観点から解説します。
在宅ワークやオフィスワークでは、1日中座りっぱなしになることが多く、血流の悪化や疲労感の原因となります。
厚生労働省も、座りすぎのリスクを懸念、立ち作業をうまく取り入れて座り過ぎを改善することを推奨しています。
座りっぱなしを避けよう!
座位行動を減らす例えば30分ごとに座りっぱなしの状態をブレイク(中断)
長時間座りっぱなしにならないように注意し、少しでもからだを動かしましょう。
昇降デスクを活用すれば、作業の合間に立ち姿勢を取り入れることができ、気分転換や集中力のリフレッシュに役立ちます。
立ち作業の時間を少しずつ増やすことで、仕事効率が上がったという声もあります。
全クリエイター作業環境には妥協しないで欲しい。今回は昇降デスクにバージョンアップ!ずっと座ってるのも負担があったり、集中が切れてくるので立って作業で効率倍増を実感。机の縦幅広くなって腕も疲れず柄も可愛くて最高。あと写ってるタブまとめる機能もおすすめなのでまたツール関係紹介します◎ pic.twitter.com/4PSaJFRihq
— みく|MAKNOT Inc. CEO (@miku_maknot) July 9, 2024
座り姿勢を長時間続けると、腰や肩に負担が集中し、慢性的な腰痛や肩こりの原因となることがあります。
一方で昇降デスクを使えば、立った姿勢に切り替えることで筋肉を適度に動かし、体の一部に負荷が集中するのを防ぐことができます。
結果として腰痛改善や肩こり改善に繋がることも期待されます。姿勢のバランスを整えられるため、身体ケアの観点でも導入するメリットは大きいでしょう。
フリーアドレスのオフィス等で複数人が同じデスクを使う場合、身長や作業スタイルの違いにより高さが合わないことがあります。
昇降デスクであれば、使う人に合わせて高さを簡単に調整できるため、共有デスクとしての使い勝手が向上します。
オフィスだけでなく、家族で使う学習机などにも適したアイテムです。
リモート会議や動画配信では、カメラやマイクの位置を適切に設定することが重要です。昇降デスクを使えば、座り作業から立ち作業に切り替える際に、カメラやマイクの高さも同時に調整できるため、映りや音声の品質を安定させやすくなります。
クリエイターや配信者にとっても、昇降デスクは実用性の高いツールと言えるでしょう。
ここからは、昇降デスクを購入する前にチェックすべきポイントを解説していきます。
昇降デスク購入後に後悔したくないという方はぜひ参考にしてください。
昇降デスクは一般的な固定デスクよりも重量があり、構造も大きめの傾向にあります。
そのため、設置場所のサイズや動線、壁や家具との距離をしっかり測っておくことが大切です。
横幅・奥行きはもちろん、上下の可動域を含めた高さや、立ち作業時の頭上スペースなども忘れずに確認しましょう。
昇降方式には手動式と電動式のものがあります。
手動式は価格が安く、構造がシンプルですが、昇降に手間がかかります。電動式はボタンひとつで高さを調整できる反面、価格が高めでモーターの故障リスクもあります。
それぞれの特徴を理解し、自分の使い方や予算に合ったタイプを選ぶことがポイントです。
特に電動タイプを選ぶ場合は、モーター音の大きさや昇降にかかる時間も事前に確認しておきましょう。
モデルによっては動作音が大きく、夜間の使用に不向きなケースもあります。
動画レビューや公式サイトでのスペック確認はもちろん、実店舗での試用が可能なら、体験してから判断するのがおすすめです。
昇降デスクは組み立てが大掛かりなうえに、設置後の移動も簡単ではありません。できるだけ新居への引っ越しや部屋の模様替えなど、空間を見直すタイミングで導入するとスムーズです。
先に設置場所を整えてから搬入できると、無理なく運用が始められます。
昇降デスクは高価な買い物になります。値段で後悔したくない、まずは手軽に試してみたいという方にはレンタルや中古品の利用も選択肢になります。
特に中古市場では、状態の良いデスクが比較的安価で手に入ることもあり、初めての導入にはおすすめです。
▶︎ 中古昇降デスクを探すならオフィスアイデアの商品一覧へ
正しく使えば体に悪影響はありません。むしろ、座りっぱなしを防ぐことで血行促進や姿勢改善に役立つと期待されています。
ただし、姿勢によっては脚や腰に負担がかかる場合もあるため、座りと立ちをバランスよく切り替えることが大切です。
立ち作業に慣れていないうちは違和感を感じることもありますが、こまめに姿勢を変えることで徐々に慣れていくケースが多いです。
最初は1日数十分から始める、体への負担が少ない靴やマットを使うなど、無理のない導入がおすすめです。
長時間のデスクワークで腰痛や肩こりに悩んでいる人、作業効率を上げたい人、在宅勤務で健康意識を高めたい人に向いています。
自分の作業リズムや環境に合わせて高さを調整できるため、柔軟な働き方を求める人におすすめです。
新品だと高額になりがちな昇降デスクですが、中古品であればコストを大きく抑えることができます。
機能面では十分に使える商品も多いので「まず試してみたい」「なるべく予算を抑えたい」という方にはおすすめです。
とはいえ、全ての中古品が満足に使えるわけではありません。中古の昇降デスクの中には、新品にほぼ近い状態のものから、状態が古いものまで幅広く存在しています。
中古デスクを選ぶ際は、動作確認がされているか、天板や脚の状態がどうなのかをしっかりチェックすることが重要です。
安さだけで判断せず、信頼できる店舗を利用しましょう。
オフィス家具・中古オフィス家具販売の「オフィスアイデア」でも、昇降デスクを取り扱っております。
ブランド名やサイズはもちろん、状態や機能が明記されているため、初めての方でも選びやすくなっております。
また中古品でもメンテナンス・クリーニング済となっていますのでご安心ください。初期不良返品交換などにも対応しております。
▶︎ オフィスアイデアの中古昇降デスク一覧はこちら
昇降デスクは、正しく活用できれば作業効率や健康面に好影響をもたらすことが期待される、優れたアイテムのひとつです。
しかし一方で、「使いこなせなかった」「想像以上に場所を取った」など、後悔の声も少なくありません。
導入を検討する際は、自分のライフスタイルや作業環境に本当に合っているかを見極めることが大切です。
初めて購入する方は、まずレンタルや中古品から試してみるのもおすすめです。オフィスアイデアでも中古の昇降デスクを取り扱っているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。